
多いだろうなとは思いましたが、8割がポップカルチャーというのは驚きました。
インターネット上の百科事典「ウィキペディア」の日本語版が転換期を迎えている。誰もが自由に投稿できる米国発祥の思想から、飛躍的にページ数や閲覧数を増やしてきた。今は量的成長が一段落し、管理者不足やいたずらの増加など「質的」な向上の壁に直面している。
より信頼性の高い百科事典を目指すが、日本語版特有の悩みも抱えている。ウィキメディア財団によると、日本語版の全閲覧数のうち8割が、アニメやテレビ番組、芸能人など「ポップカルチャー」(大衆文化)のページに集中している。英語版で大衆文化は4割、フランス語で2割足らず。政治や地理などのページの人気が高い他言語に比べて際だっている。
実際に、昨年12月の人気ページは、(1位)「ワンピース(マンガ)」(2位)「嵐(ジャニーズ)」(3位)「JIN―仁―(テレビドラマ番組)」――。人気の話題では、ネットの掲示板「2ちゃんねる」の傾向に似ている。
東大の木村忠正准教授(情報社会論)は「利用者の多くが社会の事柄よりも、メディア上の話題に関心を持っている。
日本で特有なネット利用のあり方がウィキペディアのサイトにも反映している結果だろう」と指摘する。
一方で、学術的な専門知識によるページを増やそうとする動きもある。土木学会応用力学委員会では07年度から、大学院生が中心となって年1回合宿し、専門分野の新しいページを作成する試みを始めた。同委員会では「学会の社会貢献と共に、院生への教育効果が期待できる」。管理者側も「学会でサイトを説明する機会を持ち、専門家の参加を促していきたい」。
また、日本語版では利用者登録をせず、「匿名」で投稿する人の多さも特徴だ。英語版やスペイン語版では3割だが日本語版は5割近く。英語版では実名を明らかにした投稿も多い。山本さんは「匿名だと過去の投稿履歴をたどることもできない。記述に対する責任の意識が低い」と指摘する。ウィキペディアは登録した上での投稿を推奨している。











